第34回量子情報関東Student Chapter
日時・概要
今回は理研量子コンピュータ研究センターにサポートいただき理化学研究所にて研究会を開催します。
実験室見学も実施する予定ですので奮ってご参加ください。
- 日時:
開催日時:2023年 9月4日(月) @理化学研究所
- アクセス:
理化学研究所のアクセスをご覧ください。
- 主催:量子情報関東StudentChapter運営委員会
スケジュール
09:30-09:50 受付開始
09:50-10:00 開会・連絡事項
10:00-11:00 talk1 : 上野 洋典さん (理研RQC)
11:00-11:10 休憩
11:10-12:10 talk2:川上 恵里加さん (理研RQC)
12:10-13:00 休憩
13:00-14:00 talk3:阪口 淳史さん (理研RQC)
14:00-14:15 休憩、実験室へ移動
14:15-14:45 実験室見学1
14:45-14:55 実験室間移動
14:55-15:25 実験室見学2
15:25-15:30 順次ポスター会場へ移動
15:30-17:00 ポスターセッション (コーヒーブレーク)
18:00- 懇親会 (with 軽食)
参加登録
参加登録はこちら(締め切りました)
参加費:無料。
締め切り:8月18日(金) 13:00まで
会場の定員を超える参加者が集まった場合はポスター発表していただける方を優先させていただきます。予めご了承ください。
講演
- タイトル:表面符号を用いた誤り耐性量子計算へ向けた超伝導デバイスアーキテクチャ
講師:上野 洋典
概要:量子計算機の誤り訂正符号として Surface code が知られており,その復号プロセスはグラフの最小重み完全マッチング(MWPM: Minimum Weight Perfect Matching)問題に帰着される.超伝導量子ビッ トを元にした量子計算機において,量子ビットは極低温環境でのみ動作するという制約を持つ.それに対 して既存のアーキテクチャでは MWPM を解く古典計算機は室温で動作するが,それらをつなぐ室温-極低 温間の膨大な配線が,超伝導量子計算機のスケーラビリティを制限している.本研究では超伝導量子計算 機のスケーラビリティ向上を目的として,極低温環境で動作する超伝導古典回路である SFQ 回路を用いて MWPM を近似的に解く復号器を構築した.数値シミュレーションにより,提案した復号器のしきい値を 評価し,Surface code の観測プロセスに対して同時に復号プロセスを行うオンライン動作が可能であるこ とも示した.また,提案した復号器の消費電力を評価し,極低温環境での動作に適していることも示した.
- タイトル:浮いている電子を使って量子ビットを作る
講師:川上 恵里加
概要:万能量⼦コンピュータの実現のためには、⾼性能な量⼦ビットを数多く準備する必要がある。現在、最先端の研究では100個程度の量⼦ビットが実現しているが、⼀つ⼀つの量⼦ビットの性能を維持しつつ、この数を1万倍程度増やしていく必要がある。本講演では、液体ヘリウム表⾯上や個体ネオン上で浮いている電⼦を用いて量子ビットを作る研究について紹介する。この系では、量⼦ビットの役割を担う電⼦が真空中に浮かんでいるため、周りからの揺動を受けづらく、⾼性能な量⼦ビットを実現出来ることが期待出来る。
- タイトル:測定誘起型光量子計算プラットフォームの構築
講師:阪口 淳史
概要:光学系では時間領域多重化と呼ばれる手法により、シンプルな実験セットアップで大規模なエンタングルド状態(クラスター状態)を生成できる。生成されたクラスター状態を利用して、量子テレポーテーションをベースとした測定誘起型量子計算により情報処理を行うことでスケーラビリティに優れた量子計算機が構築できると考えられている。光量子計算研究チームでは、現時点での技術を用いて実際に時間領域多重クラスター状態による測定誘起型量子計算機の構築を目指しており、本発表では、測定誘起型量子計算と時間領域多重化の概要とこれまでの結果、それらを組み合わせた"初号機"の構成と将来的な課題について説明する。
ポスターセッション
ポスター発表者を募集しております。未完成の研究や、アイデア段階の研究なども大歓迎です!一緒に議論しましょう! 上記参加登録フォームからタイトルなどのご記入もお願いします。 お気軽にご参加ください!
交通費・宿泊費
交通費を申請される方は、申請フォームに必要事項を記入の上、研究会の開催後1週間以内に指定の提出フォームへ送信していただくようお願いします。
- 当日、本人の参加確認が取れなかった場合は支払い不可
- 最短距離の国内交通費の一部または全額
- 宿泊費もサポート可能な場合があります。詳細は応募フォームをご覧ください
世話人・運営委員
運営委員を絶賛募集中です!興味のある方は研究会にて運営委員にお尋ねください。
世話人
- 白井 菖太郎 (東京大学 野口研究室 D3)
- 田宮 志郎 (東京大学 小芦研究室 D3)
- 末永 晃理 (早稲田大学 青木研究室 D2)
- Raustin Reyes (横浜国立大学 小坂研究室 D2)
- 山野 新一郎(東京大学 小芦研究室 D2)
- 渡辺 幹成(横浜国立大学 小坂研究室 M2)
- 松山 勇喜(東京大学 野口研究室 M2)