第33回量子情報関東Student Chapter
日時・概要
今回は卒論・修論・博論お疲れ様会と題しまして、今年度ご卒業される方々に研究内容を講演していただきます。詳細は随時更新されていきますので、定期的にご確認いただけると幸いです。
関東量子情報SCではオンラインでの質疑やディスカッションのため、Slackを利用しています。下記応募フォームから申請して頂くことで参加可能です。
- 日時:
開催日時:2022年 3月31日(金) @オンライン開催
- アクセス:
講演:Zoom, 懇親会:oVice(予定)
ZoomおよびoViceのリンクは登録していただいたメールアドレスに送信いたします。
講演後、oViceに会場を移し懇親会を行います。
- 主催:量子情報関東StudentChapter運営委員会
スケジュール(予定)
12:50 - 13:00 : 開会の挨拶 ・ 諸連絡 - Zoom
13:10 - 15:35 : 講演 - Zoom
- 13:00 - 13:25:Talk1 「量子特異値変換の最適化と誤り耐性量子計算機における評価」
- 13:25 - 14:50:Talk2 「ダイヤモンド単一中性電荷NV中心のコヒーレントな軌道操作」
- 14:05 - 14:30:Talk3 「群非所属問題の証拠生成に対する検証プロトコル」
- 14:30 - 14:55:Talk4 「ユニタリ変換およびアイソメトリ変換を普遍的に反転する高階量子アルゴリズム」
- 15:10 - 15:35:Talk5 「伝搬マイクロ波光子列クラスター状態の効率的な量子状態トモグラフィ」
15:40 - : 懇親会 - oVice
参加登録
参加費:特にありません。
参加登録はこちら。
講演
- Title:「量子特異値変換の最適化と誤り耐性量子計算機における評価」
東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 小芦研究室
冬鏡 澪
概要:
量子計算機において大規模な問題を解くために必要なアルゴリズムの多くの部分は量子特異値変換を用いて実行することができることが知られている。
しかし、誤り耐性量子計算機においてはその実行は時間を要するものであり、また、それらの実行時間を短縮する試みは不十分であった。
この試みでは、従来では複雑だった回路を簡潔に記述することを通じて、より優れた実行時間の短縮方法を提案する。
また、誤り耐性量子計算機においてその手法が実際にどの程度時間の短縮につながるかを考察する。
- Title:「ダイヤモンド単一中性電荷NV中心のコヒーレントな軌道操作」
横浜国立大学大学院 理工学府 物理工学ユニット 小坂研究室
若松 恵大
概要:
ダイヤモンドNV中心(以下NV中心)は量子中継やセンシングなどのデバイスとして注目されているがNV中心の中性電荷状態を研究対象として扱われた事例は極めて少ない。しかしながら、中性電荷状態は電場や歪み場との相互作用が強く、超伝導ビットなどと高効率で結合することが期待できる。今回、我々はNV中心の中性電荷状態の軌道状態のコヒーレント制御を行いこれに成功したので報告する。
- Title:「群非所属問題の証拠生成に対する検証プロトコル」
名古屋大学大学院 情報学研究科 西村研究室
川合 達也
概要:
本研究ではQMAの代表的な問題である群非所属問題(GNM)のYes witness(i.e. 答えがYesであることを保障する証拠)の検証と出力が可能であるかを, 既存研究の「群オラクルへのアクセスが可能な条件の下でGNM∈QMA」のプロトコルを拡張することで調査した. その結果, 多項式時間の量子計算が可能な検証者が群オラクルとNP オラクルにアクセス可能な場合に対し,与えられた状態が |H⟩ の多項式個のコピーならば確率 1 で受理して |H⟩ を出力する性質と, 検証者が受理 したときの出力が |H⟩ に近いことを保証する性質を持つプロトコルを示せた.
- Title:「ユニタリ変換およびアイソメトリ変換を普遍的に反転する高階量子アルゴリズム」
東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 村尾研究室
吉田 智治
概要:
量子演算を変換する高階量子アルゴリズムとして、未知のユニタリ変換を反転する「ユニタリ反転」とアイソメトリ変換を反転する「アイソメトリ反転」について議論する。ユニタリ反転について、入力ユニタリ変換が単一量子ビットユニタリ変換である場合、決定論的かつ厳密なユニタリ反転が可能であることを構成的に示す。また、ユニタリ反転アルゴリズムからアイソメトリ反転の並列アルゴリズムを系統的かつ効率的に構築する方法を提案する。
- Title:「伝搬マイクロ波光子列クラスター状態の効率的な量子状態トモグラフィ」
東京大学大学院 工学系研究科 物理工学専攻 中村研究室
砂田 佳希
概要:
近年,もつれ光子列を端から順に生成することで,小規模な実験系で大規模な多体量子もつれを実現する技術が発達している.しかし,多体量子もつれが大規模化するにつれて,既存の量子状態トモグラフィの手法では検証が困難になっていた.本発表では,密度演算子の行列積表現を用いた効率的な量子状態トモグラフィ手法を提案する.また,伝搬マイクロ波光子列の1次元クラスター状態を本手法で検証した実験結果について報告する.
懇親会
oVice会場にて懇親会を行う予定です。
世話人・運営委員
運営委員を絶賛募集中です!興味のある方は研究会にて運営委員にお尋ねください。
世話人
- 白井 菖太郎 (東京大学 野口研究室 D2)
- 田宮 志郎 (東京大学 小芦研究室 D2)
- 末永 晃理 (早稲田大学 青木研究室 D1)
- Raustin Reyes (横浜国立大学 小坂研究室 D1)
- 山野 新一郎(東京大学 小芦研究室 D1)
- 渡辺 幹成(横浜国立大学 小坂研究室 M1)
- 松山 勇喜(東京大学 野口研究室 M1)