量子情報関東Student Chapter

第18回Student Chapter

2013/8/8(木)および8/9(金) @国立情報学研究所　19階会議室1901-1903(3部屋突き抜け) アクセス

• 主催: 量子情報関東StudentChapter運営委員会 (代表 佐久間大輔 東京理科大学)
• 共催: 文部科学省・科学研究費補助金・新学術領域研究・量子サイバネティクス (代表 蔡兆申 理研・NEC),
        最先端研究開発支援プログラム・量子情報処理プロジェクト (代表 山本喜久 国立情報学研究所・スタンフォード大学)


• スケジュール(予定；当日までに変更の可能性があります。) :
  
  • 1日目(8/8)
    • 12:45-13:00 受付
    • 13:00-13:10 開会の挨拶・案内
    • 13:10-14:20 講演1:田島裕康先生
    • 14:30-15:40 講演2:ルガル・フランソワ先生
    • 15:50-18:50 ポスターセッション
    • 19:00 完全退館(警備がかかります)
  • 2日目(8/9)
    • 10:00-10:15 受付
    • 10:15-10:25 案内
    • 10:25-11:25 講演3:松崎雄一郎先生(前半)
    • 11:35-12:45 講演3:松崎雄一郎先生(後半)
    • 12:45-14:15 昼休み
    • 14:15-15:25 講演4:齊藤圭司先生
    • 15:30-18:30 ポスターセッション
    • 18:30- 片づけ
    • 19:00 完全退館(警備がかかります)
    • 19:00-21:00 懇親会
  
  


• 開催告知ポスター : 是非みなさん宣伝してください。

登録締め切り：8月1日(木)

参加登録に際しての諸注意

• 参加日程
• 1日目のみ
• 2日目のみ
• 両日とも
から選べます。

※合宿形式ではありません。一日目に一度解散します。 参加登録は締め切りました。
当日参加も可能です。もしくは運営宛にご連絡ください。

• 講演1:田島裕康　先生(東京大学　生産技術研究所　羽田野研究室)

タイトル：操作的・熱力学的観点から見た情報とエンタングルメントの関係

講演概要：
観測とフィードバックを伴う熱力学的過程における、第二法則の （見た目上の）破れを、現代的な情報理解の観点からより深く理解する研究が、 近年活発に行われている。
こうした研究によって、仕事量の上限は、「観測によって得られた情報」の分だけ 増大することが明らかになってきた。
我々は仕事量の上限をエンタングルメントの移動量と関係づける事ができることを 示した。この結果は、こうした熱力学的過程においては、エンタングルメントの 移動量を情報の移動量と解釈できることを示唆している。


• 講演2:ルガル・フランソワ　先生(東京大学　情報理工学研究科コンピュータ科学専攻　特任准教授)

タイトル：量子ウォークを用いた量子アルゴリズム

講演概要：
The most celebrated techniques for the design of quantum algorithms are without doubt quantum search (as used in Grover algorithm) and the quantum Fourier transform (as used in Shor algorithm). It is sometimes even (wrongly) claimed that these are the only quantum techniques available, and that all quantum algorithms constructed so far are variants of Grover algorithm or Shor algorithm. There exists nevertheless a third, perhaps less known but still fundamental, quantum technique: quantum walks. Quantum walks have been introduced as quantum analogues of classical random walks in 1993, but in was only in 2003 that their algorithmic applications were discovered. They nowadays form an essential and unavoidable element of the toolbox of any researcher working (even remotely) on quantum algorithms. In this talk I will describe the basics of quantum walks and survey their applications, focusing on their applications to the design of quantum algorithms.

• 講演3:松崎雄一郎　先生 (NTT物性科学基礎研究所)

タイトル： Robust Quantum Metrology

講演概要：
量子計測学(Quantum Metrology)とは、 重ね合わせやエンタングルメントなどの量子的性質を用いることで、 古典センサーでは計測することが難しい微小なシグナルを読み取る技術分野のこ とを指す。具体的には磁場センサー、電場センサー、単一電子スピンの検出など に用いられる。他の量子情報のアプリケーションと比べて、 必要とする量子ビットの数が少ない点に大きな特徴がある。 実験的実証も研究室レベルで盛んになされており、 商業化へかかる時間も比較的短いと予想される。 本講演では特にエンタングルメントを用いて、 いかに古典を上回る精度での量子計測が実現されるかを解説する。 特に、位相緩和の影響のもとでも古典限界を超えるエンタングルメントセンサー の構築が可能であることを紹介する。 Y. Matsuzaki et al Physical Review A, 84(1), 012103.
※前後半の二部構成でご講演くださいます。

• 講演4:齊藤圭司　先生 (慶應義塾大学　理工学部　物理学科　准教授)

タイトル：メゾスコピック輸送系を舞台とした統計力学

講演概要：
近年、小さな系での揺らぎに関す る研究が盛んである。メゾスコピック 電気(熱)伝導系を舞台として、統計力 学における基礎的な研究が可能となっ ている。実験とリンクしながら、机上 の理論として終わらない生きた物理が 楽しめる。本講演では、この話題とそ の周辺を中心に、これまでの研究 と現在進行形の話題をかいつまんで紹 介していく予定である。

参加者による発表を受け付けます。
今回はポスター発表を募集します。

• ポスター発表
• ポスターボードサイズ：180cm×90cm
• 会場：会議室後方ポスタースペース
• コアタイムなど：発表者人数により調整します。
両日ともそれぞれ3時間程度ずつ設けていますので、その3時間のうちの前後半もしくは1日目or2日目で分ける予定です。
ポスターの掲示そのものは、2日間通して行うことを可能とします。

発表参加者募集中！

• 場所：神保町周辺
• 会費：3,000円程度を予定

量子情報処理プロジェクトおよび量子サイバネティクスの共催により、交通費が往復5000円以上となる学生・PDへ旅費の補助が行われます。
希望者は参加登録時に「旅費補助を希望する」を選択して下さい。

旅費＝交通費＋宿泊費
宿泊費は遠方から参加の学生・PDで、口頭又はポスター発表する方のみ補助可能です．旅費補助申請に必要な書類につきましては、参加登録ページ下部より「謝金等支払について」をダウンロードし、「作成時の注意」を参考に内容を記入・印刷して当日受付にお持ち下さい。

宿泊費については往復100km以上の場合に限り補助が可能です。
また補助の上限は、2日間の合計で11,100円までとなっております。

申請用紙をこちらからダウンロードできます。
申請用紙, 作成時の注意
世話人

• 根本香絵 (国立情報学研究所 教授)

運営委員

• 佐久間 大輔 (東京理科大学 高柳研究室 D1)
• 佐藤 貴彦 (東京大学 今井研究室 D2)
• 増山 雄大（東京大学 中村研究室 D1）
• 田中 咲（慶應義塾大学 理論研究室 D2）
• 若桑 江友里 (東京大学 村尾研究室 D2)
• 松岡 耕司 (早稲田大学 湯浅研究室 M2)
• 石崎 佳織 (慶應義塾大学 バンミータ研究室 M2)
• 不破 麻里亜 (東京大学 古澤研究室 M2)
• 川上 駿 (東京大学 小芦研究室 M2)